院名:横浜いずみ泌尿器科 
住所:〒231-0053 神奈川県横浜市中区初音町3-63-3 3F 
電話番号:045-325-7787

女性の泌尿器科

女性の泌尿器科

女性泌尿器科膀胱炎や過活動膀胱、尿漏れなどは女性に多い疾患ですが、「年齢のせい」「気が重い」「恥ずかしい」と泌尿器科への受診をためらう方も少なくありません。排尿に関するトラブルは想像以上に生活の質(QOL;クオリティオブライフ)を損なうと言われています。年のせいだけではありません、治療でよくなるものがたくさんあります。当院では、お困りの症状についてくわしくお話を伺い、女性のお気持ちに沿った診療を心がけています。女性専用のトイレ、待合室も完備しておりますので、安心していらしてください。

こうした症状はありませんか?

  • トイレが近い(頻尿)
  • 夜中、何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
  • くしゃみや咳などで少量の尿が漏れる
  • 尿の勢いが弱くなった
  • 排尿に時間がかかる
  • 尿意があるのに少量しか出ない
  • 排尿痛がある
  • 残尿感がある
  • 急に強い尿意が起こり我慢するのが難しい(尿意切迫感)
  • トイレまで間に合わないことがある
  • トイレが気になって外出が楽しめない
  • 尿が濁っている
  • 尿が赤っぽい
トイレが近い・夜中に何度もトイレに起きるという症状は、昼間の排尿回数が8回以上、または就寝中の頻尿が2回以上を目安にしてください。ただし個人差がありますので、トイレの回数が増えてきたと感じたらご相談ください。

女性に多い泌尿器疾患と注意が必要な症状

過活動膀胱

急にトイレに行きたくなる、トイレの回数が多い、トイレに間に合わず漏らしてしまうことがある、これらの症状がある場合、過活動膀胱かもしれません。50歳以上の女性の8人に1人がこの過活動膀胱と考えられています。ところが、恥ずかしい、年のせい、と考えて、病院を受診している人は10人に1人もいないといわれています。多くの過活動膀胱は薬で改善します。

膀胱炎

大腸菌などの細菌が尿道を遡って膀胱粘膜に感染し、炎症を起こしている状態です。女性は尿道が短いため、男性より膀胱炎になりやすいのです。尿の我慢も要因になるため、忙しい女性の発症もよくあります。疲労や睡眠不足、病気などで免疫力が落ちていると発症しやすく、性交渉もリスク要因になります。抗菌剤を使った治療で多くは数日で症状が改善します。ただし再発しやすいため、生活習慣を改善してリスクを下げることも重要です。特徴的な症状に排尿痛があり、頻尿、残尿感、尿の白濁、血尿などの症状があります。ただし、こうした症状は尿路結石や膀胱がんでも起こるため、膀胱炎を繰り返す場合には一度、泌尿器科を受診することをおすすめします。

血尿

健診などで指摘される「尿潜血」は化学反応で血液が混じっている可能性がある、ということですが、実際に血液が混じっているかどうかは顕微鏡等で確認します。顕微鏡等で尿に赤血球がまじっている場合、「顕微鏡的血尿」といいます。一方、実際に目で見て尿に血が混じっている場合は「肉眼的血尿」と言います。顕微鏡的血尿は必要に応じて超音波、尿蛋白等の検査を行いますが、女性の方では明らかな原因が見つからない場合も多く、生理的血尿、と言われます。一方、肉眼的血尿の原因としては、排尿時痛などの症状がある場合は膀胱炎、背部痛痛等がある場合には尿路結石などが考えられます。逆に、痛みなどの症状が何もないのに突然肉眼的血尿が出る場合には要注意です。膀胱がんや腎臓がんの可能性を考えて詳しい検査が必要です。健康診断で尿潜血を指摘された場合や、尿が赤いことに気付いたら早めに泌尿器科を受診してください。

腹圧性尿失禁

くしゃみや咳をした時に尿が漏れる状態です。急に腹圧が上がって尿漏れが起こるタイプで、大笑い、歩く、走る、ジャンプ、階段の昇り降り、重いものを持ち上げるなどで起こることもあります。骨盤底筋という筋肉の衰えやゆるみが原因となって尿道を締め付ける力が弱まり、圧力がかかると尿が漏れてしまう状態です。出産や肥満も腹圧性尿失禁の要因になっています。減量や骨盤底筋を鍛えるトレーニング、内服薬で改善が見込めますが、重症な場合は手術療法を検討し、適切な病院をご紹介いたします。

間質性膀胱炎

膀胱の壁が柔軟性を失って膀胱に尿をためることができず、尿がたまると痛みが生じ、排尿で痛みが軽減します。他に、頻尿や尿意切迫感などの症状が現れることもあります。原因はまだよくわかっていませんが、特定の飲食物を摂取することで悪化することがあります。

骨盤臓器脱

加齢、出産等により、骨盤底筋という内臓を下から支える筋力が弱くなると、子宮や膀胱、直腸などが腟口から飛び出してくることがあります。これらは子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などと呼ばれていましたが、現在はまとめて骨盤臓器脱と言われています。特に力を入れた時だけ飛び出してくるようなときはご自身で押し戻されていることが多いのですが、常時飛び出してくるような場合は生活に大きな支障をきたしてきます。軽いものであればペッサリー等の器具で、重症な場合はメッシュ等で支えてあげる手術(TFS,TVM等)、腹腔鏡を用いて子宮を釣り上げてあげる手術(LSC)などの適応となります。このような場合は専門のクリニック、病院を紹介させていただきます。

尿路結石

激烈な背中脇腹の痛み、血尿等で気づかれます。生涯で女性の15人に1人が経験するといわれます。多くの場合は体質的に結石ができやすく、腎臓でできた石が尿管に引っかかることで症状を引き起こします。きちんと診断がつけば、悪い病気ではないので、痛み止めを使って自然に石が出てくるのを待ちます。ただ、石が出ていないのに痛みがなくなることがありますが、知らぬ間に腎臓に負担をかけてしまうことになるので、必ず石がなくなったことを確認することが大切です。

泌尿器科で行う主な検査

尿検査

尿検査一般的な尿検査で潜血反応や、たんぱく質や糖の有無などを分析します。潜血が認められる場合や尿路感染が疑われる場合などにはさらに詳しく、赤血球や白血球の有無なども調べます。

超音波検査

超音波を当てて体の深部の状態や形状を調べることができるため、腎臓、膀胱、前立腺、精巣などを調べるために欠かせない検査です。また、膀胱内の尿量を調べる残尿測定にも用いられます。痛みがなく、被曝の心配もない安全な検査です。

膀胱鏡

尿道からスコープを挿入して膀胱粘膜を直接観察できる内視鏡検査です。特に痛み等の症状を伴わない肉眼的血尿があった場合、膀胱がんの有無を除外するのに必須の検査です。従来の硬い金属のスコープと比べ、5mm程度の細くて柔らかいスコープを用いております。麻酔のゼリーを注入したうえで行いますので、痛みにも配慮しております。

尿流測定検査

従来は検査用の専用の機器を用いて行っていましたが、緊張からかうまく排尿できない方も多くいらっしゃいました。当院では通常タイプのトイレに内蔵された器械で測定を行いますので、リラックスしていつも通りの排尿状態を測定することができます。排尿状態の客観的な評価のためには、この尿流測定検査と超音波検査による残尿測定が不可欠です。
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